第55回ムジカーザコンサート : 夜の歌

これほどしみじみと聴き手の心に語りかける音楽があるでしょうか。波多野さんは16-18世紀の歌曲、宗教曲、日仏英の近現代歌曲を中心的なレパートリーとしてコンサートを行い、1990年からはリュートおよびバロックギターの独奏、歌曲の伴奏者として定評があり世界的に活躍している現代の吟遊詩人・つのだたかしさんとリュートソングデュオを組んでいらっしゃいます。澄み切った泉のように心を潤してくれる、波多野さんのほどよく情念の溶け込んだ透明で潤いのある声は、幾度も繰り返して聴きたくなる大切な親しさと懐かしさと重さとを私たちにもたらしてくれるでしょう。

2005年2月 4日(金) 07:00 PM

第56回ムジカーザコンサート : オイロス・アンサンブル・クインテット(木管五重奏)

古代ギリシャの四大風神の一柱、東風"オイロス"。西洋から吹いてきた音楽の風に誘われてヨーロッパに学んだ演奏家たちが、今度は「東(日本)から風を吹かせよう!」と集まって、木管アンサンブルを結成したのがオイロス・アンサンブルです。いずれもソリストやオーケストラの主要メンバーとして第一線で活動する木管奏者の理想の5人が集まったオイロス・アンサンブル・クインテットの、ひとりひとりの音色の多彩さや磨き抜かれた技術はもちろんのこと、それが丹念に織りあわされて極上の響きとなって溢れでる、その深い音楽をご堪能ください。

2005年3月 7日(月) 07:00 PM

第57回ムジカーザコンサート : 小曽根 真(ジャズピアノ)

ムジカーザ10年目にして初めて、ジャズ界からのアーティストの登場です。12歳にオスカー・ピーターソンの演奏を聴いてジャズピアノを始める決意をし、独学で音楽を始めたという小曽根真さん。1983年、ボストンのバークリー音楽大学ジャズ・編曲科を首席で卒業した後はジャズの本場ニューヨークを拠点に活動し、昨年はグラミー賞にもノミネートされるなど、まさに日本が世界に誇るジャズ・ピアニストとして活躍中です。その澄んだ音と躍動感あふれるリズムに是非酔いしれてください。なお、曲目は当日発表です。

2005年6月 3日(金) 07:00 PM

第58回ムジカーザコンサート : 寺嶋陸也プロデュースシリーズII

今や最も忙しいピアニストとしてご活躍の寺嶋陸也さんのシリーズ第二弾。今回のゲストは新日本フィルハーモニー交響楽団のチェロ首席奏者の花崎薫さんです。

2005年9月 9日(金) 07:00 PM

第59回ムジカーザコンサート : 萱谷亮一 パーカッションアンサンブル

今年の珍しい楽器シリーズは「打楽器」です。人類の歴史の中で最も古く、常に人間のそばにあった楽器が打楽器だといわれています。その「音」はある時はコミュニケーションに使われ、ある時は人を動かし、ある時は心を静め、ある時は喜びに加わり・・・我々と長い時を共にして来ました。マリンバやグロッケン以外は殆ど音階のない、リズム楽器や効果音系楽器ですので、主役になることが少ない打楽器ですが、鍵盤打楽器を含むオールラウンドな打楽器奏者としてオーケストラやミュージカル、セッションなど様々な分野で活動中の萱谷亮一さんに[叩いて、擦って、振って]いただきましょう。

2005年11月20日(日) 03:00 PM

第60回ムジカーザコンサート : 中川賢一 Piano ~ メシアン「みどり児イエスにそそぐ20の眼差し」全曲演奏会 ~

フランスの作曲家メシアン(1908-1992)の代表作《みどり児イエスにそそぐ20の眼差し》をクリスマスのこの日にお聴きいただきます。演奏してくださるのは、ベルギーで学び、アンサンブル・ノマドのメンバーとして数々の現代音楽を紹介しているピアニストの中川賢一さんです。この曲はメシアン独特のカトリック神秘主義的色彩の濃い作品で、リサイタルでこのうちの何曲かを取り上げられることはあっても、全曲を聴けるのは本当に少ないことですのでお聴き逃しないように。

2005年12月25日(日) 03:00 PM